アクセス解析でよく使われる「離脱率」の意味を詳しく、図解で解説いたします。
離脱率とは
「離脱率」は、ページに訪れたセッションに対して、そこから自サイトの他のページを見ずに別ページに離脱してしまった割合です。計算方法としては「ページから離脱した数÷ページビュー(PV)数」によって算出されます。Google Analyticsで計測ができます。

離脱してしまうというのは具体的には以下の行動が当てはまります。
- ブラウザで別のページに移動する
- ブラウザを閉じる
- ページ内で30分何もしない
- ページ内にある外部サイトリンクへ飛ぶ
- セッション最中に0時を過ぎる
ユーザーはいつか必ず離脱するので、離脱率が高いことで直接的にSEO的でマイナス評価を受けることはないのですが、コンバージョン(CV)させる手前のページで離脱率が高い場合は、売り上げが大きく下がってしまっている場合もありますので、その場合は早急に対応したほうが良いでしょう。
離脱率と直帰率の大きな違い
よく間違えられる「直帰率」との大きな違いは、「同サイト内のページを見て離脱したかどうか」「流入元のページでセッションしたかどうか」という点です。簡潔に言うとセッション先のページにある内部リンク先の記事を見たら直帰にはカウントしないということです。

(例)あるセッションデータ
- 自サイトA→離脱
- 自サイトA→自サイトB→離脱
- 自サイトB→自サイトA→離脱
この場合のA、Bの離脱率と直帰率を計算してみます。結論として、以下が答えになります。
答え
- Aの離脱率:66%
- Aの直帰率:50%
- Bの離脱率:50%
- Bの直帰率:0%
算出方法は以下になります。
離脱率を求めるステップ
自サイトAの離脱率を調べます。「自サイトA」の総PVは(1)(2)(3)の3です。そのうち「自サイトA」から離脱した人は(1)と(3)の2です。そこで離脱率の定義「ページから離脱した数÷ページビュー(PV)数」に当てはめると「2(離脱数)÷3(PV)×100(%)=66(%)」となり、Aの離脱率は66%になります。
同様に計算するとBの離脱数は50%になります。
直帰率を求めるステップ
サイトAの直帰率を調べます。「自サイトA」からセッションしたユーザーは(1)(2)の2人です。そのうち「自サイト」から直帰した人は1人です。そこで直帰率は「1(直帰数)÷2(Aからのセッション数)×100(%)=50(%)」となり、Aの直帰率は50%になります。
同様に計算するとBの直帰率は0%になります。